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VOICEスタッフインタビュー

#03

資格取得
支援について

資格取得に向けた
先輩方の万全なサポートに感謝

STAFF

成田高圧ガス事業部

伊藤さん(2015年入社)

飛行機内に装備されているされる非常用の消火器や脱出用滑り台などには、
容器に入った高圧ガスが使用されています。高圧ガス容器は厳しい基準があり、作業者にも資格が求められます。
航空工場整備士(機体装備品関係)の資格を取得した、高圧ガス事業部の伊藤さんに話を伺いました。

学生時代はグライダーを整備
大学時代、部活でグライダーを飛ばしていて、航空業界にはずっと興味がありました。在学中から、航空法に基づいた航空工場整備士の資格の中に、発動機関係やプロペラ関係など各分野に限定した整備資格があることは知っていました。
JALエアテックの高圧ガス事業部は、国土交通省などの認定を受けており、作業を行うにしても必要な資格を持っていなければ携われないものもあります。私が入社してから、2人の先輩方が航空工場整備士の機体装備品関係の資格を取得されていたので、私もその背中を追いかけようと取得を目指しました。
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口述試験対策
に付き合ってくださった先輩方
航空工場整備士の機体装備品関係の資格を取るためには、学科試験と実地試験に合格しなければなりません。学科は、今までの経験で蓄積した知識を活かすことや過去問集を解くことでクリアできました。学科試験の合格から2年以内に実地試験に受かればよいのですが、実地試験は質問に対して言葉で答える口述回答式なのです。正しい回答を的確な言葉で、その場で話さなければなりません。
今までに口述試験の経験がなかったので、スムーズに正解を答えられるよう、先輩方に協力していただき、何度も何度も練習を行いました。個人的には、受験勉強よりもずっと大変でした。ですが、親身になってアドバイスしていただける先輩方のサポートがあって、無事に実地試験にも合格し、資格を手にすることができました。
試験期間中は、業務よりも試験を優先してもらえるのもありがたかったですね。
作業風景
「もしも」の時に正常に使えるよう、
神経を尖らせて整備
私は、マニュアルの評価などを行う技術業務と実際に整備作業を行う現場業務の両方を兼務しています。高度な技術による高い品質の確認・整備作業を行わなければならないので、何か異常を感じたり、通常とは違う数値などが計測されたりした際に、確実に察知できるよう、常にアンテナを張っています。
現在私が担当しているのは、機内に備え付けてあるファイヤーボトル(消火器)や機体からの緊急脱出時に使用する滑り台を膨らませる高圧ガスが入ったボトルなどの整備です。消火器も脱出用滑り台も、使用されないことがほとんど。使われないということは、飛行機が安全に運航しているということです。しかし、万が一の時にそれらが正常に作動しなければ、人命にかかわります。安全基準をクリアするように、正しい手順でミスなく作業を行うことが私たちの役目であり、極めて重要性の高い業務を担っていると、常に意識しています。品質維持のために、緊張感を持って作業することを心がけています。
知識の習得を怠らず、成長を続ける
入社してから7年目。さまざまな経験を重ね、資格取得のために勉強して知識も増えました。しかし、まだまだ知らないことも多く、経験も知識も先輩方には追い付いていないなと思っています。航空規制に関する知識もそうですし、海外の航空会社とのやり取りや整備マニュアルなどは英語ですので英語力もそう。それらを今後もっと身につけて、自分自身を高圧ガス整備のプロフェッショナルとして成長させたいですね。
現在、高圧ガス事業部で業務を行う上では必要となる「高圧ガス製造保安責任者」の乙種の資格も取得しています。勉強のために、大きな石油化学コンビナートなどで必要となる甲種の資格にもチャレンジしてみようかなとも考えています。
伊藤さんの写真
伊藤さんの作業風景 伊藤さんの作業風景